2026/5/13 ・ 約 3 分 ・ Vibe, キャリア, AI
30年エンジニアが見た、AIコーディングの「本当の変化」
黎明期の Web、スマホ前夜、クラウド、そして生成AI。30年現役で見てきた中で、今の変化が他と何が違うのか、現場の感覚で書きます。
僕がコードを書き始めたのは中学生のころ。それから 30 年以上、業務でも趣味でも書いてきました。
途中で来た大きな波は、ざっくりこんな順序です。
- Web の黎明期(1990 年代後半)
- オープンソース・ Linux の普及
- スマートフォン以前のモバイル
- iPhone・Android の登場
- クラウド(AWS)の本格化
- コンテナと Kubernetes
- そして 生成 AI
それぞれの時点で「これは違う」と思ったのですが、 今回の生成 AI の波は、過去のどれとも違う種類のインパクト です。
過去の波と何が違うのか
過去の波は、やれることが増える タイプの変化でした。 クラウドが来てサーバを持たずに済むようになった、 スマホが来てユーザーがどこでも使えるようになった、と。
今回は違って、「やり方そのもの」が変わる タイプの変化です。
- 設計→実装→テスト の 境界がぼやける
- ドキュメント・コード・テストが 同じ粒度で生成 される
- 「自分が書く」と「AI に書かせる」の 間に無段階のグラデーション がある
これは、ツールを覚えれば終わる類の変化ではなくて、 働き方ごと書き換える 必要がある。
30 年やってきたから分かる「変わらないこと」
一方で、30 年やってきて分かるのは:
- 要件が曖昧なら、AI を使っても良いコードは生まれない
- 問題を切り分けて言語化する力 は前以上に重要になっている
- 動くものを早く出して、動かしながら方向を決める という基本は不変
- コードレビューの目 は人間がやるべきところと、AI に任せていいところがある
つまり、AI が来ても エンジニアリングの基礎体力 はそのまま効く。 むしろ、基礎が弱い人ほど AI の出力に振り回される印象です。
「Vibe コーディング」をどう捉えるか
Vibe コーディングという言葉が流行っています。 雰囲気でコードを書く、AI に任せる、動けばいい、というスタンスです。
これ自体は良いと思います。書き捨ての領域では本当に強い。 ただ、業務システムの中核を全部 Vibe で書くのは怖い。
僕がやっているのは、 「ここは Vibe で雑に行く」「ここはちゃんと書く」を切り分ける こと。 30 年やってきた職人が、AI と組んで、現場を回す。 これが一番強い構成だと思っています。
仕事として
そんなスタンスで、徳島から個人事業として AI/Vibeコーディング伴走 と 技術顧問 をやっています。
「うちの会社で AI を業務に組み込みたい」「Vibe をちゃんと現場で回したい」という方、 無料相談 からお気軽にどうぞ。