PF Partners相談する
← ブログ一覧へ

2026/6/134製造業, 生産計画, MES, 業務改善, FDE

生産計画の変更が、いまだに電話とExcelで回っている工場の話

「また計画変更?」が電話・口頭・Excelで飛び交い、誰が何を知っているか分からなくなる。担当が休むと止まる。そんな現場を、ツール導入の前に1週間で『見える化』した話。

「また計画変更?」——この一言で、現場がざわつく工場は多い。

得意先の都合で納期が前倒しになる。材料が一部だけ遅れる。設備が朝から不調。
そのたびに、計画担当が電話をかけ、現場に口頭で伝え、Excelを開いて並べ替える。
気づけば「誰が、何を、どこまで知っているか」が分からなくなっている。

そして極めつけは——その担当が休むと、現場が止まる。

なぜ「AIツールを入れる」では直らないのか

こういう話をすると、「じゃあ生産管理システムを入れればいい」「AIで自動化すれば」と言われる。
でも、高機能なツールを入れても、たいてい現場は変わらない。

理由はシンプルだ。
変更の情報が、いまも担当者の頭・電話・立ち話の中にあって、どこにも流れていないからだ。
どんなに賢い仕組みを乗せても、その仕組みが現場の「今」を知らなければ、きれいな計画が現実と噛み合わない。結局また、担当者がExcelで手直しして回すことになる。

つまり、足りないのは賢い頭脳ではなく、情報が流れる道のほうだ。

だから、まずやるのは「見える化」だけ

PF Partnersが最初にやるのは、ツールの導入ではない。
1週間ほど、いまの業務をそのまま観察させてもらうことから始める。

  • どんな変更が、月に何回くらい起きているか
  • その変更が、誰から誰へ、どう伝わっているか(電話・口頭・メモ・Excel)
  • どこで二重入力が発生し、どこで待ち時間や手戻りが出ているか

これを、特別なシステムなしに、いまの紙とExcelのまま一度「外に出して」並べてみる。
それだけで、いままで担当者の頭の中にしかなかった流れが、はじめて全員に見えるようになる。

1週間で、何が見えるか

実際にやってみると、だいたいこういうことが分かる。

  • 同じ情報を3回入力していた(受注メモ → 計画Excel → 作業指示)
  • 変更の「伝え漏れ」が、月の遅延のほとんどの原因だった
  • 担当者が一日のうち半日近くを、調整の電話と打ち直しに使っていた

ここまで見えると、「どこを直せば一番ラクになるか」が、勘ではなく事実で分かる。
そこではじめて、「この一点だけ自動化しよう」「ここは仕組みで通知しよう」という具体的な一歩が踏める。いきなり大きなシステムを入れる必要はない。

小さく、安く、試せるところから

この「1週間の見える化」は、低コストのモニター診断として、まず小さく試せる形で用意している。
大きな投資を決める前に、自分の現場で本当に効くのかを、実物で確かめてから進められる

特に従業員が数名〜数十名の会社ほど、この一歩のインパクトは大きい。決裁者と現場の距離が近く、変わり始めると空気がはっきり変わるからだ。

FDEとして現場に入る意味

生産計画や在庫、進捗管理は、画面だけを見ても分からないことが多い。
実際には、電話の順番、担当者の判断、現場の癖、得意先ごとの暗黙ルールが動いている。

だからPF Partnersでは、必要に応じてFDE伴走として現場に入り、業務を観察しながら設計する。
受託開発のように要件定義書を待つのではなく、現場の流れを見て、どこを仕組みにすると一番効くかを一緒に決める。

いきなりMESや生産管理システムを作り替える必要はない。
まずは変更連絡、担当者割り振り、Excel転記、進捗共有のどこに詰まりがあるかを見るだけで、次の一手はかなり絞れる。


賢いAIを足すより先に、まず現場の情報の流れを繋ぐ。
PF Partnersは、ツールを売って終わりにはせず、現場に入り込んで「回り続ける仕組み」を一緒に作って残します。

こんな方へ

  • 計画変更のたびに、電話とExcelで半日溶けている
  • 特定の人が休むと業務が止まる(属人化している)
  • システムを入れたいが、何から手をつければいいか分からない

まずはAI業務改善診断または無料相談から。
現場の「いま」を一緒に棚卸しするところから始めます。


まずは、自社のAI活用タイプを診断できます。

7つの質問で、業務棚卸し・AIツール導入・スクラッチ実装のどこから始めるべきかを整理します。